The 12th day

蛙が潰れていた。
見捨てることに罪悪感を感じ、近くの公園に埋葬した。

部屋に帰ると、情けは人のためならずと彼が小さく呟いた。
続けて、哀れな蛙を埋めて君は救われたのかと問う。

顔を歪める彼を私はただぼんやりと見ていた。

自分の都合に合わせた救いの手しか差し伸べない癖に、
救われるとでも思ったのかと彼が畳み掛けるように嘲った。
2011/10/16


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