ひとつだけ
勝手な指切りをした
「どうか、離れませんように」
君の大きな手を借りて
心で小さく呟いた
どうしたって 届かなくて
笑ってたって ずっと遠くて
最後にあたしが願ったのは
ただ 傍に居たい だった
小指繋ごう 叶わない約束を祈ろう
手のひらから 零れ落ちるなら
せめて 願おうって
小さなひとり賭け事
「気付かなかったら 消えてしまおう」
こんな時だけ、振り向く君は
少しずるい
どうしたって 消えてくれなくて
泣いたって ずっと大切で
最後にあたしが願ったのは
ただ 傍に居たい だった
小指繋ごう 叶わない約束を祈ろう
儚く 溶けてしまうならなら
せめて 願おうって
空には 届かないな
身長差は 縮まったかな
気持ちは 距離は
縮んじゃくれないけど
最後にあたしが願ったのは
たったひとつだけ
小指繋ごう 叶わない約束を祈ろう
手のひらから 零れ落ちるなら
せめて 願おうって
傍に居たいや
でも、
小指離そう 叶わない約束を祈ろう
君の代わり見つかるように
せめて 願おうって
せめて 祈ろうって