31
いち、に、さん、で、打ちあがって
綺麗に散って、花火みたいに、
たったひとかけらで良いんだ。
(それだけで良いんだ。)
32
それでも、朝はやってきて
それでも、夜はやってきます。
鳥が泣きます。
今日を惜しむように。
僕は耳を、目を塞ぎます。
今日よ、逝かないで。
こい願わくば、君も。
33
それでも、朝はやってきて
それでも、夜はやってきます。
もうすぐやってくる、夕刻は、暗闇は、
僕を溶かしてしまいます。
陽よ、逝かないで。
此処を、照らして。
叶うならば、君も。
34
一応、密かに
ごめんね、ありがと。
(ばいばい。)
35
蜘蛛の巣みたいに 伏線張って
引っ掛かったら
さあ、バイバイ。
あんたの勝ち?
(絡まったのは、どっちだ?)
36
嘘が簡単なそんな生き物は
決して、不必要でもなくて
全部信じきれないけど
だから、愛せ
と、君は言うの。
37
もうすぐだって、もうすぐだって、
泣いたりなんかしない。
旬の季節はもう終わり。
明日までには、バイバイ。
38
とんだ無気力症候群
存在価値を、僕にくれよ。
そんな無気力症候群
存在意義を、確かめてよ。
39
午前三時回って
昨日を飛び越した、空の下。
名前呼ぶ声なんて
届かなきゃ意味がない。
(意味が、ない。)
40
惑う目を伏せて
あたしの耳を塞いで
どうせ、なんて繰り返す度
君を忘れるんだ。
(きっと、)