The 1st day

自分で頸を絞められないなら、一昨日おいで。
と、彼は嗤った。



もう嫌だ。

昨日も一昨日もそんなことばかりを考えていたはずなのに、
どうしても私には自分の頸を絞めることが出来なかった。
彼に愛想を尽かされるのも当然だ。

いつまで経っても私は生きているのだから。



彼は、いつだって私の苦しんでいる様を喜び、
楽しんでいる様を不満気な表情で見つめていた。



まるで、鏡のようだと思った。
2011/02/21


reset